隠し部屋

感情を抱えていたら詩になった

雨音の殺戮

屋根を突き刺す雨粒の音
降り注いで わたしを殺す
叩きつけてるガラスの瓶と
少し残した 思い出が
わたしを殺す わたしを殺す

雨音と共に
水に溶け出すように
それで全てだから
濁る前に
早く殺して
わたしを殺して

首を絞めて 首を絞める
夢にならないなら
死ぬしかない。

肌はひたすらに悪寒で
たまに覗くその悪気ない笑顔に
染みに
白い部屋に
恐怖が止まらない

早く殺して
何もかも奪われる前に
掌が血で汚れる時までに
殺して

もう ダメ 息が苦しい
薄れゆく意識で 呼ぶ名前を
見つけてしまう前に
殺して

わたしを 返して。