隠し部屋

感情を抱えていたら詩になった

星粒と雨

星粒と雨が降っている
道路を照らして
私たちを見下ろして
雨粒と星が降っている

はね返る水溜りは
まるで未来のよう
止まない雨はない?
そう信じられなくて

意識のあるうちは永遠の
長雨だってあるよね

星屑と夜が降ってくる
純情をわらって
私たちを蹴落として
夜霧と星が降ってくる

見えない流れ星は
願いを抱えて
隠した感情を
静かに守っている

心のあるうちは解らない
約束だってあるよね

暗号を、

見つからないように
小さな声で
震えも怯えも
私たちだけのもの

この夜の冷えた空気に
締めつけられる胸は

自分を傷つけるだけで
耐えきった夜は

私たちだけのもの

此岸に生きるうちは使えない
言葉だってあるよね

忘れたりしない
赦さないから
傷つかないために
嘘をついたこと

世界中があなたを愛しても
ずっと恨んでいるからね