隠し部屋

感情を抱えていたら詩になった

午睡と空想

眠りに凭れかかる
日曜の昼下がり
力なく笑うだけ
侮蔑される午睡

遠くの少女の口もとが
小さく揺れている
歩くための脚が
千切れそう

麻痺させている心
知らないに押しやる
逃げか災いか
決めても変わらない

慣れた部屋に座る
空気から音がして
想像が駆け巡る
要らないものばかり

寝起きには焦り
窓からは夕焼け
繰り返しの中で
すり減っていく

今さら見つけても
あなたは無知すぎる
何が地獄か
わからずは救えない

転がした妄想
傷のない手首
現実は冷たくて
嘘ばかり捗る

過去が迎えに来る
閉じこめた半身
わたしのせいじゃない
罰を呑みこんで

死を祈る
他にやりようもない
死に近づいた
共有はない

共鳴なんて
いらない

置いていかれた
イカれた
出来損ないに
未練はつかない

敵だけは見つけて
恨みを暴発させず
滅ぶ命だから
ゆるして

好きになれなかった

ゆるして。