隠し部屋

感情を抱えていたら詩になった

透明な時代

何も知らないままに
歩いて行きたい
透明な日々の中で
息をしていた時代

怯えは可愛らしく
あなたに顔はなく
私に夢はない
白に溶ける未来

繋がりを示して
幻が幾夜と続き
痛みを引きうけた脚は
走ることを求め

灰色の街は淡く
立ち止まるまでやさしく
視線を遮っていたから
わたしの腕は重い

抱えて積み上げたもの
時に心を捧げて
欲しかった悲しみが
明日の空で唄う