隠し部屋

感情を抱えていたら詩になった

嘘つき

もう二度と 奪われたくない

心惹かれてたんだ 本当さ
傷つけるつもりなんてない
アイシテルと 言えないけど
大切に想っている

どうして泣くの
今日も一人で
夢を見てるんだね
此処においでよ

犇めく夜空の流れ星は
この天井の向こうで
明日には掴めるはず
甘い怠い 詠み人の語り

真っすぐに君を 好きだった
ほら嘘なんてついてない
出来ない約束 しないやさしさ
何もかも勘違い

どうして今も
憎しみ抱く
傷つけてごめんね
きっと待つから

鉛のような記憶が映る
このベッドの端っこで
昨日は忘れられるはず
甘い狡い 恋人たちの遊び

もう 奪われたくない

魔法のコトバ 化けの皮
剥がして笑って蹴りつける
愛を真実と呼ぶのなら
傷はもっと 深くて遠い
焼きつけられた印

どうして行くの
今日は二人で
語り合ってみよう
此処にいるから

告げられず訪れる雷雲
嘘つきの正体を破って
明日なんてもう無い
死んで死んで 詠み人の視線

奪われたく ない