隠し部屋

感情を抱えていたら詩になった

夜景

あなたの後ろに山高帽
わたしの後ろにハイヒール

交わしたグラスの中は空

外を眺めて綺麗な星と
夜景を見つけて舌つづみ
約束と知を積み上げて
誤魔化してきた始めの理由

見つめてない顔 声 仕草
お互いに そう生きている

すべてに色と形がついて
失われていく 街の角

あなたの視界に照らされて
わたしの視界はビルの端
無知に心を縛られて
わたしの気配は影の外